長屋暮しの経験がある。生まれてから16才まで。けっこう長いから「経験がある」というより「長屋に住んでいた」が正しい表現かな?
家庭が少し貧乏だったのですよ。まさに「三軒長屋」の真ん中で、壁一枚向こうのお隣さんに瓦っ釘が抜けちまいそうな長屋。
夜中に寝ていたら、天井裏を右隣から左隣へネズミがトコトコと走って行く足音が聞こえました。
風呂と便所はついていたけど、昭和30年代はまだまだこんな長屋は残ってたですなぁ。
落語の様に隣近所とのつきあいはあったし、落語の様に酔っ払いもいた。ご隠居さんみたいな長老もいたなぁ。
幼い時分は世界が狭いから近所の友達と遊んでてもみんな同じ様な暮しで気づかなかったけど、中学・高校と住む世界が広がるといろんな町のいろんな友達が増え立派な家に遊びに呼ばれたりして、「あ!うちは貧乏なんだ!」とやっと気づいた。
まぁでも長屋暮しは面白かったけどね。よそのおじちゃんおばちゃんみんな知りあいだったし。
両親共働き、小学1年生の時から鍵っ子だったけど寂しいと思ったことはなかったなぁ。

落語をやる様になってこの長屋暮し経験が役にたっているかというと……どうかなぁ??
あんまり関係ない気もします(^^)
Img_676574aef52011c32671466c674dcf50
もうひとつの「他人とちょっと違う感覚」は、『人の顔を覚えられない』です。
ゆうべ「相棒」でそういう病気?特性?の役設定の女性が出てましたが、アタシのはそれほどひどい症状ではない。
でも一般の人と比べたらちょっと異常に覚えられない、と思う。
さすがに一旦知り合いになれば覚えるけれど、それでも間が空くと忘れる自信がありますな。

ちょっと前まで子供服店を営んでいた。
お買い上げして頂いて「ちょっと他を見て来ますからギフト包装しといて下さいな」これがしばしば困った。お客さんがひと回りされてから再来店、当然レジに向かってまっしぐらに歩いて来られる。
その時アタシは『な、な、なんだこのお客?いきなりヅカヅカ入って来たぞ?』と思うのだ。
「さっきのギフト包装できました?」と聞かれて初めて『あ!さっきのお客さんだ!』と気づく。
だから、それまでは愛想笑いができない。頭の中は「???」なのだから。
そういう時はお客さんが着ている服の色を覚えるという苦肉の策を編み出した。

町なかで「勘心さん!」と声をかけられたらさぁ大変。
「この間はどうも!」
「あぁ、どうも」(ダレダレ?)
「皆さん喜ばれてましたよ!」
「そうですか!良かったです!」(ダレダレ?)
「またお願いしますね!」
「こちらこそ是非またお願いします」(ダレダレ?)
「じゃあまた」
「ありがとうございました」(ダレダッタノ??)
こんなことはしょっちゅうです(^^)v
とりあえずひたすら頭を下げてお礼を言います。

今日、そんな勘心さんにまたまた来年の仕事を2件頂いた。
2件とも「裏が返った」
1年前に行った会場と2ヶ月前に行ったばかりの会場。
こういう時……スタッフさんが数人いたりすると……どの人が席亭さんだったかわからない勘心さんなのであります。

粗忽家勘心への落語のご依頼は、090-7463-6526 へ。(^^)

Img_83f3a552baba53b59d435dfb87e4e45a
他人とはちょっと違うなぁという感覚?特性?短所?が二つある。
そのひとつは「痛みに鈍感」なことだ。
よくある「他人の心の痛みがわからない」とかではなく、そのまま単純に「痛み、痛さに鈍感」なのだ。

具体的な例を挙げると、「最近どうもわき腹のあたりが痒~い」とボリボリ掻いていたら帯状疱疹だったことがある。普通はピリピリして身体を動かすのも苦痛だそうですな。
お医者さんに「え?‼触ってなんともなかったんですか?」と驚かれた。はい、なんともありませんでした。
他にもここではちょっと言えない病気だけど、お医者さんが「よく平気でここまでひとりで来れましたね?」と即手術になったこともある。
また、1週間ほどやけに腫れがひかないと思って病院でレントゲンを撮ったら骨折していたこともあった。

靴擦れを放っておく、さかむけを無理矢理むしる、虫歯かな?正露丸詰めて治そ、なんて日常茶飯時朝飯前です。
まぁ痛いことは痛いけど、言っても仕方ないし、そのうち治りますやろ、という感覚でもありますが。
ランボーみたいでちょっとかっこいい!「痛い」という感覚を忘れてしまえばいいのだ。
要は「めんどくさい」だけかもしれませんな(^^)

もうひとつの「感覚」はまた明日。これはちょっと困りもの。

Img_89614cde35c6afacf89510a13299caa1
今日電話で来年1月と2月にそれぞれ落語のお仕事のご予約をいただいた。ありがたやありがたや~。
『何とかして落語で生活していけないものか……』と考えているアタシにとってはとてもありがたい。
このうち1月の会は今年の2月によんでいただいた会。所謂「裏が返る」というやつ。

何が嬉しいかというと、この「裏が返る」のはこの上なく嬉しい。自惚れて言わせていただくならば、「前回が好評だったから」ということだからだ。百歩譲って別の理由(席亭側の予算上とか)であったとしても、つまらなかったら二度と声はかけていただけないと思う。
特にアタシみたいなアマチュア落語家がお仕事をいただくのは公民館などの公的施設が主であり、そういう施設はどうしても、「今年は落語会を開催したから、来年は音楽会を」となりがちである。利用者のためにいろんなイベントをやる必要があるからだ。
そんな中で裏が返る、これほど嬉しくありがたいことはないのです。

良かった良かった……と思うと同時に前回を超える評価をもらえる様に頑張らなければ!と、気持ちが引き締まる。
そんな気持ちで『さぁさぁ何の演目をやるかなぁ……』と考えるだけで、落語がちょっとだけ上達する気がする。


Img_d5134000673b9d8a88a7c3ef6f6a0968
Img_9dc7b91b23f447c9d05c2aabecef86ac
狐狸妖怪の類も現れそうな山奥の公民館に落語をしに行ってきました。
夜席だったのでカーナビがないと辿り着くのもひと苦労しそうな場所。
真っ暗な中にポツンと公民館。

でも中はとても綺麗で、席亭さんもお客様も優しくて良い雰囲気。
・牛ほめ
・寄合酒
ありがとうございました。

「師走だからお忙しいでしょう」と言われるけど、忙しい師走に落語会を開催しようというのは少なくて、これがたぶん今年のラス前公演。
「たぶん」というのは、もう今から年内の仕事は入るはずもないからで、今は正月~年度末の仕事がポロポロと舞い込んでおります。
今年は残すところあと一公演。なんか寂しいけど、頑張ります。